相変わらずスーパーの棚にバターが見つからない。バターがないとどーしても困るというほどではないからいいのだけれど、乳製品や肉類の棚の変化が気になってきた。
国産のチーズ類もすごく高くなっている。スライスチーズを買おうと思って出した手が値段を見て引っ込んだ。他の店で、なんだここはまだ安いじゃない?なんて思ってよく見たら、6枚入りで以前の10枚入りのセール価格だった。並んでいるのは6枚入りか8枚入り。以前は12枚とか20枚だったのに、パッケージの量を減らして売っている。
そういえば国産の鶏肉もグラム単価が上がっている。ノンブランドの鶏肉だと以前は89円/100gとかだったのに、118円とかになっいた。○○鶏なんていう銘柄のだと128円が189円とかになっていた。結構な値上げ率ではないか?
乳牛や鶏を、飼料の値上がりで減産するようになったからというのが一因らしい。(乳牛は、牛乳を飲む人が減って数年前から減産していたらしいけど)飼料の値上がりっていうと、アメリカの巨大農家が農地をバイオ燃料の生産に切り替えたからとか、そういうこと?
農産物って、いったん減産してしまったら元に戻すのに時間がかかるものだよね?鶏ですら出荷までに産まれて2ヶ月は必要でしょ?乳牛なんて年単位だろうし。畑だって農薬やらなんかの汚染を気にする必要のないバイオ燃料用作物に転換してしまったら、また「食物」を作ろうと思っても土壌を作るのに時間がかかりそうだし、簡単に作っては欲しくない。
食物を作るというのは、時間が必要なものなんだとあらためて思う。工業製品のように、品薄だ!工場フル稼働して増産!というわけにはいかない。
なんだろう。農産物をめぐる状況が不安だ。これからさき、私達はちゃんと食べていけるんだろうか?

コメント

はち
はち
2008年5月2日10:41

 日本では、国土の保全や防衛といった広い意味の安全保障に関する政策は盛んに押し進められ、お金も使われてきた。かたや、食の安全保障は経済原理に任せるという風潮があり、食管法でガチガチに縛られていた米は例外として、最低限の規制のもと自由であった。自由であるということはいいことである反面、安全保障という点でこれほど脆いものはない。その結果、食の安全保障も俎上にのぼることが増えてきたのであろう。美藤さんの書くところの不安である。となると、話は簡単であり、自由と安心(一般には自由と規制と言われますが、ここは安心のうほうがしっくりくるような)は相反するもので同居することができないのかというテーマに収斂される。もちろん考えうる答えは一つではなく、様々な切り口は様々な有効性を示してくれるであろう。
 う〜ん、固い!美藤さん、この文章もっと柔らかくならないでしょか?

美藤
美藤
2008年5月3日12:35

柔らか翻訳は私には無理です・・(笑)

農業も酪農も経済原理と無関係ではいられないのは仕方ないことなのでしょうけれど
日本が工業製品を売る代わりに、農産物を輸入するみたいな
そういう大きな大きな経済原理が働く国際的「商取引」の場で
いのちに関わる「食」を手札に持ち込んでしまったのが間違いなんじゃないか・・と。
オーストラリアの旱魃やらアメリカの農地変更とか、中国の個人所得が上がったとか
そんなことでスーパーからバターがなくなったりウドンが値上がりしたりなんて
そんなことのないように安定的に機能する自国の農業を「確保」するのが政府の仕事なのでしょうに。
国民を飢えさせる(まだ飢えてないけど)政府なんて!
話しがでかくなっちゃいましたが、自給率40%ってあまりに心許ない数字ですよね。
こんなに外国の農地に頼り切ってて、中国産は残留農薬が・・なんて文句言ってられるうちは良いけど
それさえ売ってもらえなくなる日が来るような気がします。

う〜ん、ベランダのプランターじゃせいぜい小松菜かミニトマトしか作れないしな〜。米・小麦・大豆・肉・魚・・・都会の個人じゃどうにも自衛しようがない・・。

最新の日記 一覧

<<  2025年5月  >>
27282930123
45678910
11121314151617
18192021222324
25262728293031

お気に入り日記の更新

この日記について

日記内を検索