褪せた青

2008年8月11日
日曜の晩にNHK-BSで放送した70年代フォーク。夫とふたりで、懐かしい気持半分いたたまれない気持半分で、テレビに突っ込みまくりながら見た。夫も私もどっぷりフォーク世代というわけではない。耳馴染みはあるけれども、ムーブメントとしてのフォークにはまって過ごすには少し生まれるのが遅かった。なのでどの曲もそれなりに知っていて歌えたりもするのだけれど、純粋に楽曲だけが記憶にあるので、歌っているシンガーに30数年の年月の翳が見えてしまうと見て聞いているのが辛くて、突っ込みいれて茶化さなきゃいられないってところだった。
因幡晃「うっ、ぴんから兄弟の兄ちゃんみたい・・・」とか
上田正樹「山本晋也カントク??」とか・・・(汗)
声、出てないんだもん・・・つ、辛い。
「悲しい色やね」なんて頭の第一声でシビレさせて欲しいのに、その声が出ないってもう判ってたんだろうなぁ・・イントロつけちゃって・・。めちゃ悲しい声やねん。

売れてる売れてないっていうことではなくて、30年以上を「現役」で居続けたかどうかっていうのは大きい。声にも、見た目にもはっきり出るもの。山本潤子なんかプロだなって思うし、武田鉄也とか谷村新司は現役だよねぇ、好き嫌いはともかく。加川良もちゃんと現役感あったな。
紆余曲折はあっても一本筋通してきた人は違うかなって思う。西岡タカシとか岡林信康。思想信条でも信仰でもいいけどぶれてない印象がある。崩れてない。
それでも、メッセージ性の強いフォークは入り込んで懐かしく聞かないと、醒めて聞いちゃうと気恥ずかしくてこれまた辛い。限定共有された青春って、時代・世代を超えた普遍性はないものね。

時間って、怖いなあってしみじみ思う。

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