ゲルセミシン

2010年4月19日 日常
この家で四季を過ごした。一年経った。

そろそろベランダの夏支度を始めようとゴーヤの苗を注文した。
セールになっていたカロライナジャスミンも一緒に。西側のベランダフェンスに這わせよう。蔓性の植物が好きだ。姿形に予測がつかないところ、でも乱れたままに整ってしまうところが。



「カロライナジャスミン」と同属の植物に「コマントウ(胡蔓藤)」"ヤカツGelsemium elegans"があるが、これは中国南部に分布している。「神農本草経」に、ヤカツ(冶葛)、コウフン(鉤吻)などという名前で記載されている。カロライナジャスミンと同様なアルカロイドを含み、elegans(優美な)という名前に反して猛毒で、毒殺に用いられたという。現在では神経痛、リウマチや打ち身などに外用されるだけである。日本には奈良時代に唐からコマントウ胡蔓藤の根が「ヤカツ(冶葛)」の名で渡来し、奈良の正倉院には冶葛の現物とその専用容器の冶葛壺が残っている。




植物の話ってほんとうに興味深い。

カロライナジャスミンはジャスミンと名がついていても、お茶に浮かべてみようかしらん、なんて思ってはいけません。ええ、決して。

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