冬の終わりの雨の日に観る。

観終わって、鉛でも呑みこんだような気分。何度も大きく息をする。
人生ってとか、運命ってとかそんな言葉を使う気にもなれない。涙も出ない。
どんな映画でも、観終わった後にはそれなりのカタルシスがあるもんだけれど――駄作観ちまったぜという腹立たしさも含めて。怒って浄化できるという意味で――この映画にはまったくカタルシスがない。暗い映画とか重い映画とか幾らでもあると思うけど、こんだけ救われない気分にさせられる映画もないんじゃないかな。
これでショーン・ペンとティム・ロビンスがオスカー取ったけど、「映画」としてはどうなんだろう。劇場でこれ観てたら、たぶんお香典置いてきたような気分で帰ることになりそうだ。

それでも、この映画は嫌いじゃない。たぶん。
いい映画だったとは言わないし、好きな映画だとも言えないけれど。

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