桜餅の木、と私が勝手に呼んでいる大島桜の古木を見に行ってきた。なぜだか、どうしても見たくなった。三年ぶり。
花の盛りは過ぎて七割方散ってしまってはいたけれど、北側の大枝にはまだ充分花が残っていて近づくとたおやかに匂う。バス乗り継いで来た甲斐があった。
高名な法師を真似るわけではないけれど、この花のドームに潜り込んで永遠の眠りにつくのもいいなぁ、などと夢想する。眠るように息絶えて、朽ちて土に帰るまで放っておかれるのが理想だけれど、まあそれは無理だろうから、ここに散骨してもらいたいなぁ。誰に頼めばいいかなぁ。
ふふ。三年前は潜り込んで昼寝したいと書いたのに、今年は永眠を夢想してるなんて、そうとう桜に魅入られているね。

薄曇の空の下はらはらはらはら散る花びらを浴びて過ごした。

今年の桜日記はこれでおしまい。

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