最近、いつもバックに入れている「徒然草」。

以前はその時々に読んでいる本を持ち歩いて読んでいたのだけれど、この頃は目が疲れるので電車の中で読めなくなり、単行本など持って出ても荷物が重くなるだけだったので本を持ち出さなくなっていた。でも、ちょっとした待ち時間やひとりの食事のときなどに目を落とすページがなにもないというのも落ち着かないもので、フリーペーパーや備え付けの新聞雑誌を手にしていたのだけれどなんだか物足りない。
ああそうだ、この本ならそういう時の徒然なる読書にぴったりじゃないか、と駅ナカの小さな本屋にあったこれを買って日々のお供にしている。

佐藤春夫の訳書があるなんて知らなかったのだけれど、読みやすくてよい。適当にページを開いて読む。同じ段を何度も読んだりするのだけれど、何度でも読めるところが古典なのだよね。
教科書で間抜けな仁和寺の法師の話とか読まされた記憶があるけれど、通い婚がよい、とか、忍ぶ恋のひとつもしておけ、とか書いてる段こそ古典の入り口に載せてあげればいいのにねぇ、と思う。
これを読み慣れたら、注釈付きの原典本でも読んでみようか。

携帯で読む「だいありいのーと」とこの一冊はつれづれのお供にとても良い。


コメント

はち
2011年7月9日10:00

私が子供だったころ、実家のトイレには「徒然草」と大岡信の「折々の歌」が置いてあった。和式にしゃがみながら、つれづれに、それらを何度も読んだことが懐かしく思い出されます。ほんと古典は飽きがこないですな

美藤
2011年7月11日1:58

トイレに「徒然草」と「折々の歌」とは良いお家ですね。
年齢を重ねるにつれ、古典をちゃんと読みたいなぁと思うようになりました。
現代語訳も悪くないのですが、やっぱり古の言葉の調子で味わえるようになりたいなぁと思います。

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