憎まれ口

2011年8月2日 日常
父は言葉数の少ないほうなのだが、時々ぼそりと憎まれ口を利く。けっこうなクソ爺なのである。
実家で暮らすようになって夫と母と私、立場上、私が一番の標的にならざる得ないのは仕方ないのだが、またそれが的を射ているのでさらにむかつくのである。



鼻から腸液を抜く管を入れ、心電モニターのパッチを貼られ、中心静脈に入れた針に3種類もの点滴バッグを繋がれ、酸素マスクを当てながら、それでも言うかの憎まれ口。
鎮痛剤が効いてうとうとしていると思って母と話していた。明日の用事の段取りを打ち合わせていたら、ぼそり。

「美藤は鉄砲玉だから当てにならないぞ」

このところ活舌怪しくなっていたのに、憎まれ口だけははっきり言いやがる。
死に行く父に、素でむかつく娘である。クソ爺め。鉄砲玉は当ってるけどさー。むかつくー。

病院を出て、クッソジジーとつぶやきながら涙が止まらない。

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