静かな雨の朝。
昨夜は、好きな人が夢に来てくれた。
あいかわらず無茶なひとで、でも私はその無茶なところが大好きで。私は当惑しながらわくわくしていた。
「パーマネント野ばら」というタイトルがずっと頭の中にあった。どこまでも続く野ばらの草地、空までも伸びてゆく蔓ばら、永遠の野ばら。実はパーマ屋の屋号なんだけれど。どこにもない永遠。
ベランダの手摺りの下で膨らんでゆく雨のしずく。膨らみきって落ちてゆく瞬間が見たい。
「喫茶店だ、喫茶店だ」。
ガラス窓を伝い落ちる雨のしずくを見るたび、そう言っていた男の子を思い出した。中学生だった。車のウインドウだろうと、体育館の窓だろうと、雨が伝えば「喫茶店だ」。嬉しそうに言ってたっけ。
ベランダのしずくは、まだ持ちこたえている。小糠雨。
昨夜は、好きな人が夢に来てくれた。
あいかわらず無茶なひとで、でも私はその無茶なところが大好きで。私は当惑しながらわくわくしていた。
「パーマネント野ばら」というタイトルがずっと頭の中にあった。どこまでも続く野ばらの草地、空までも伸びてゆく蔓ばら、永遠の野ばら。実はパーマ屋の屋号なんだけれど。どこにもない永遠。
ベランダの手摺りの下で膨らんでゆく雨のしずく。膨らみきって落ちてゆく瞬間が見たい。
「喫茶店だ、喫茶店だ」。
ガラス窓を伝い落ちる雨のしずくを見るたび、そう言っていた男の子を思い出した。中学生だった。車のウインドウだろうと、体育館の窓だろうと、雨が伝えば「喫茶店だ」。嬉しそうに言ってたっけ。
ベランダのしずくは、まだ持ちこたえている。小糠雨。
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