石川縣羽咋郡

2012年3月18日 日常
能登へは一度行ったことがある。
季節は秋で、宿で大皿いっぱいの甘エビをだされ、こんなに食べられるだろうかと思ったのにあまりの美味しさにぺろりと食べつくした。
先週読んでいた小説の舞台が金沢で、能登へ向かう七尾線の沿線の町が幾つか出てきた。津幡、羽咋、七尾、和倉温泉・・。読みながら、能登の甘エビを思い出していた。

今日、相続の手続きをすすめるために行政書士に頼んでいた父の戸籍が届いた。この家の戸籍から遡って、祖父母の家ですべてが揃うものと思っていたのだが、実際はもうひとつ先があった。
父の出生地の戸籍は「石川縣羽咋郡〇〇」となっていた。

「羽咋」なんて、馴染みのない地名を続けて目にして、へぇ、と思う。小説を読んでいなかったら「羽咋」をどう読むのか判らなかったろう。
私の祖父の太郎さんと、私の祖母のカツさんが夫婦になって住んだ町なのか。そういえば祖父母の若い頃の話までは聞いたことなかった。
70年以上前の能登の若夫婦に産まれた赤ん坊が私の父だなんて、なんだか不思議な気がする。いや、不思議でもなんでもないんだけど。
どういう経緯で羽咋を離れ、北関東の地に住むようになったんだろう。もっと辿れば、祖父母にだって父母がいて、祖父母がいて・・。すごいな・・。
2012年の今日この日に、ここでこうしてPCに向かう私が存在するまでに、いったい何人の男と女が生まれて出会って生きてきたんだろう。

自分のルーツをしみじみ考えるようになるなんて。そういう年齢になったんだなぁ。
突然、とても近しい想いのする町になってしまった羽咋。いつかまた能登へ行ってみようか。甘エビも食べたいし。

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