とんぶり
2008年3月31日
なにが美味しいってわけではないのだけれど、とんぶり。好き。奥歯の間でぷちぷちいう食感が好き。味は・・・ある?わかんないんだけど(笑)なぜだか、この食感と対極にある、山芋とかナメコとか納豆とかに混ぜて食べてるから、ほんと食感だけが命な食材。畑のキャビア、とかいうから、魚醤漬けにでもしらたいいんじゃないかい?って思ったら、あった。「キャビとん」だって・・・(汗)
雪の宿&黒糖みるく
2008年3月28日
美味しいの〜これ。でも、これの姉妹品の「黒糖みるく」がまたさらに美味しいいい〜のよ。和風のラスク。
ああ、ダイエットせねばならぬというに・・。
骨休め中に増えた3キロ。2キロは落としたんだけど、あと1キロが手強い。ああ、それなのにそれなのに・・・。
ああ、ダイエットせねばならぬというに・・。
骨休め中に増えた3キロ。2キロは落としたんだけど、あと1キロが手強い。ああ、それなのにそれなのに・・・。
「NO TRAVEL,NO LIFE」
2008年3月20日 読書
いつも行く美容室のブックスタンドにあったので手にとってみた。写真の巧い下手とか良し悪しとかわからないんだけれど。だけど、ラテンの人とアジアの人ってともかく絵になっちゃうんだな。
でもこの人、文章がもうひとつかも。
美容院での2時間の過ごし方。
ファッション誌はどれもこれも似たり寄ったりで面白くないしこういう写真集もっと置いてくれると良いな。
でも、自分ではゼッタイに買わないしコンビニでさえ手に取るのをはばかる女性週刊誌も、美容院のケープ姿でなら「あ〜暇だし仕方ないわ」みたいな顔して開けるので捨てがたいんだけどね(笑)。
でもこの人、文章がもうひとつかも。
美容院での2時間の過ごし方。
ファッション誌はどれもこれも似たり寄ったりで面白くないしこういう写真集もっと置いてくれると良いな。
でも、自分ではゼッタイに買わないしコンビニでさえ手に取るのをはばかる女性週刊誌も、美容院のケープ姿でなら「あ〜暇だし仕方ないわ」みたいな顔して開けるので捨てがたいんだけどね(笑)。
組み立てる
2008年3月17日
数学のセンセイなのに、なにゆえそんなに非ロジックなのであるか?原理原則には妙にこだわるんだが。国語力がないのか、話しを聞く注意力がないのか。不思議だ。
熱血漢ではあるのだな。でも、もすこしクールに対処してくれ。凡ミス多すぎ。組立たぬ。
熱血漢ではあるのだな。でも、もすこしクールに対処してくれ。凡ミス多すぎ。組立たぬ。
手つなぎ鬼
2008年3月15日責任って、どの段階で発生するんだろう。
たまたま、そこに、いただけの場合は?まだ大丈夫? 声をかけられて、ついついお愛想で手を振り返しちゃった場合は?ああ、ここが最後だったか? うっかり手を繋いじゃって、一緒に別の子に声かけてたら?ん〜たぶんもう駄目よね。最後まで行くしかないか、面倒だけど。
手繋ぎ鬼って、どうやったら切れるんだったっけ?
ん?なんだかマルチ商法にでもひっかかったみたいに読める?いえ、やりたくもない幹事の話しなんだけどさ。
たまたま、そこに、いただけの場合は?まだ大丈夫? 声をかけられて、ついついお愛想で手を振り返しちゃった場合は?ああ、ここが最後だったか? うっかり手を繋いじゃって、一緒に別の子に声かけてたら?ん〜たぶんもう駄目よね。最後まで行くしかないか、面倒だけど。
手繋ぎ鬼って、どうやったら切れるんだったっけ?
ん?なんだかマルチ商法にでもひっかかったみたいに読める?いえ、やりたくもない幹事の話しなんだけどさ。
夫は地方物産展やアンテナショップが大好き。
有楽町や銀座にはアンテナショップが何軒もあって、彼は仕事でそちら方面に行くたびいそいそと覗きに行く。昨日もどこかへ寄ってきたらしい。手に提げていたのはキャベツ。銀座土産がキャベツですか、そうですか。
越冬キャベツ、だそう。
秋に収穫したキャベツを雪の下に埋めて保存し、年明けくらいから掘り出して食べると、収穫したてよりも甘みがぐんと増していて美味しいとか。
ちぎって生のままひとかじり。お!甘い!試しに、冷蔵庫に残っていた普通のキャベツもひとかじり。おお?確かに甘みが全然違う。
そのまま生で時どき塩でもつけながらぱくぱくいけそう。味がある。そういえば、ホウレン草も、霜にあてたものが格別に甘くて味が濃くて美味しいし。なんだろう、雪や霜になにか魔法の作用があるのだろうか。
あーでも1個850円?美味しくなかったら許されない値段でしょそれは。
有楽町や銀座にはアンテナショップが何軒もあって、彼は仕事でそちら方面に行くたびいそいそと覗きに行く。昨日もどこかへ寄ってきたらしい。手に提げていたのはキャベツ。銀座土産がキャベツですか、そうですか。
越冬キャベツ、だそう。
秋に収穫したキャベツを雪の下に埋めて保存し、年明けくらいから掘り出して食べると、収穫したてよりも甘みがぐんと増していて美味しいとか。
ちぎって生のままひとかじり。お!甘い!試しに、冷蔵庫に残っていた普通のキャベツもひとかじり。おお?確かに甘みが全然違う。
そのまま生で時どき塩でもつけながらぱくぱくいけそう。味がある。そういえば、ホウレン草も、霜にあてたものが格別に甘くて味が濃くて美味しいし。なんだろう、雪や霜になにか魔法の作用があるのだろうか。
あーでも1個850円?美味しくなかったら許されない値段でしょそれは。
13年
2008年3月10日13年前に起きたある出来事がずっとずっと気になっていた。それは、たいした出来事ではなくて、むしろ恥ずかしいくらいくだらない事なんだけれども、そのくだらなさゆえに口にすることが出来なかった。ある人に、その件について話しをしたかったんだけれども、話をすることはその人に嫌な思いをさせることでもあり、結局は自己満足な言い訳がしたいだけなんじゃないか自分、と思って言い出せなかった。それを話題にするには、その人とうんと親しくならなければ無理だろうと思い、その出来事ゆえにその人と親しくなることはないかもしれないなぁ、とも思っていた。それでも、その人との付き合いは切れることなく続いていて、この数年のうちに、お互いがとても高くめぐらせていた垣根を下げて胸襟を開くことが出来るようになってきていた。そう、私達は、人との付き合いにとても慎重で心を何重にも鎧ってしまうタイプなのだった。そういうところが似ていた。だから、他の人だったら13年前に切れてしまったかもしれない縁を繋いでこられたのかもしれない。今日、「あの時」のことを話題にすることが出来た。もう今となっては、細かなことなんかまさにいまさらなので、実はどうでもよいことで、ただその事をその人との間で話題に出来るということだけが大事なことなのだった。話題にしただけで、ああ、うん、とその人は合点した。そうなのだ、そういう勘の良い人で、その似たような感覚が、私にとっては気安くもあり、反面苦手でもあって、「その事」を話すだけのことに13年、かかってしまったのだった。だけど、この人とあの事を話す日は来ないかもしれないなぁと思いつつ、それでもいつか機会があったら話したいとずっとずっと時を見ていた。私も気が長いというか、執念深いというか・・・。でも、13年かかっても報われる付き合いというのはあるのだと、今日は嬉しかった。
葉わさび
2008年3月8日
近所のコンビニの店先に葉わさびが置いてあった。
ここはマイナーチェーンのコンビニで、地元の酒屋さんが転業したお店。品揃えが今時のコンビニっぽくなくて面白い。
店の前でビオラのポット苗やエリカの鉢植え、フリージアやチューリップの切花を売っていたり、近所の畑のトマトや白菜が置いてあったりして、コンビニ+農家の直売所、みたいなとこ。なんとものんびりしたコンビニなのだ。11時で閉まっちゃうし(笑)
で、葉わさび。
「いづ天城さん」とマジックで手書きしてあった。
このお店のおばあちゃんの字だと思う、たぶん。
「いづ天城さん」は「伊豆 天城産」だよね、たぶん。
100円払って、ほのぼのしながら買って帰って、葉をざく切りにして熱湯を回しかけ、そのまま冷めるまでおいて、ぎゅっと絞って醤油漬けに。これのお茶漬けが大好きなのだ。浅い春の味。
葉わさびの根っこが結構ついていて、つまりこれは生山葵なわけで、ちょこっとすりおろして舐めてみたら、舌にほんのり甘みを残して天城の清流がツーンと抜けてった。
こりゃ刺身いくしかないでしょ、ってことで赤身と鯛を買いに走る。ワサビ味わいたくて刺身買いに行くっていうのもなかなか贅沢で好し。
ここはマイナーチェーンのコンビニで、地元の酒屋さんが転業したお店。品揃えが今時のコンビニっぽくなくて面白い。
店の前でビオラのポット苗やエリカの鉢植え、フリージアやチューリップの切花を売っていたり、近所の畑のトマトや白菜が置いてあったりして、コンビニ+農家の直売所、みたいなとこ。なんとものんびりしたコンビニなのだ。11時で閉まっちゃうし(笑)
で、葉わさび。
「いづ天城さん」とマジックで手書きしてあった。
このお店のおばあちゃんの字だと思う、たぶん。
「いづ天城さん」は「伊豆 天城産」だよね、たぶん。
100円払って、ほのぼのしながら買って帰って、葉をざく切りにして熱湯を回しかけ、そのまま冷めるまでおいて、ぎゅっと絞って醤油漬けに。これのお茶漬けが大好きなのだ。浅い春の味。
葉わさびの根っこが結構ついていて、つまりこれは生山葵なわけで、ちょこっとすりおろして舐めてみたら、舌にほんのり甘みを残して天城の清流がツーンと抜けてった。
こりゃ刺身いくしかないでしょ、ってことで赤身と鯛を買いに走る。ワサビ味わいたくて刺身買いに行くっていうのもなかなか贅沢で好し。
装具が取れて三日目。これで完治、元通り自由に歩き回れると思ったのが間違いで、逆に歩き回れなくなってしまった。松葉杖や装具に頼らないってことは、すべて自前の筋肉で支えろってことなわけだけれど、3ヶ月お蔵入りしていた筋肉や皮膚はもうすっかりナマクラになっちゃってるし、それをカバーしつつ動いているとこれまた全身の筋肉が軋みはじめてさあ大変。筋肉を復活させてスムースな動きを思い出させるには時間もかかるわけで、それは筋肉痛や疲労を我慢して続けるしかないわけで。
「わーい!わーい! クララが立ったぁ!」
で、ハッピーエンドではないのだ。何かのはずみで立つのは立てても、それを常態にしていくのは、クララ、しんどかったろうねえ。車椅子に戻って、セバスチャンに世話を任せていたほうがずっと楽だって何度も思っただろうねぇ・・と、リハビリ中のクララの憂鬱を思う私であった。
「わーい!わーい! クララが立ったぁ!」
で、ハッピーエンドではないのだ。何かのはずみで立つのは立てても、それを常態にしていくのは、クララ、しんどかったろうねえ。車椅子に戻って、セバスチャンに世話を任せていたほうがずっと楽だって何度も思っただろうねぇ・・と、リハビリ中のクララの憂鬱を思う私であった。
歩行装具が取れた。骨はキレイに修復していた。
けど。生身の脚、むき出しの脚で歩くのがちと怖い。
もう体重かけても大丈夫とお墨付きも貰って、どんどん歩いてね、と病院を送り出された。実際痛みなんかもないんだけど、大腿の筋肉、ふくらはぎの筋肉なくなっちゃってるし足首もまだ固いので、歩くときのギクシャク振りがものすごい。
時どきドリフのヒゲダンスかペンギン歩きのよう。まあマシなときでアシモ君。いや、いまのところアシモ君のほうが足の運びはスムースだ。
せっせと歩こう。
けど。生身の脚、むき出しの脚で歩くのがちと怖い。
もう体重かけても大丈夫とお墨付きも貰って、どんどん歩いてね、と病院を送り出された。実際痛みなんかもないんだけど、大腿の筋肉、ふくらはぎの筋肉なくなっちゃってるし足首もまだ固いので、歩くときのギクシャク振りがものすごい。
時どきドリフのヒゲダンスかペンギン歩きのよう。まあマシなときでアシモ君。いや、いまのところアシモ君のほうが足の運びはスムースだ。
せっせと歩こう。
すべての仕事に「締切り日」を入れよ―――
いやぁ目からウロコ。びっくりたまげたよー。
締切りのない仕事なんてあったのか?あるのか?世の中に?
という思いです。
あーでも、締切りの意味を解しない人間がいるっていうのは最近よくわかりました。だからこんな本が成立するんですね。
ワタクシ的には、ありえないんですが。
仕事ってまず締切りありき、だと思ってましたよ。
デッドラインから逆算して段取り組んで作業を進めていく、それが仕事だと思ってましたよ。
締切りのない仕事が許されるのは、稀有な天才芸術家だけだと思います。
ねーもーさー、締切り守ろうよー。
守れないなら早めにそー言ってよー。
段取りってーもんがあるんだからさー。
頼むよもー。 (私信)
いやぁ目からウロコ。びっくりたまげたよー。
締切りのない仕事なんてあったのか?あるのか?世の中に?
という思いです。
あーでも、締切りの意味を解しない人間がいるっていうのは最近よくわかりました。だからこんな本が成立するんですね。
ワタクシ的には、ありえないんですが。
仕事ってまず締切りありき、だと思ってましたよ。
デッドラインから逆算して段取り組んで作業を進めていく、それが仕事だと思ってましたよ。
締切りのない仕事が許されるのは、稀有な天才芸術家だけだと思います。
ねーもーさー、締切り守ろうよー。
守れないなら早めにそー言ってよー。
段取りってーもんがあるんだからさー。
頼むよもー。 (私信)
「家守綺譚」を読んでいてこの本のことも思い出した。
主人公の生きた時代がたぶん近い。
綺譚、というような怪かしいモノが描かれるわけではないけれども、家のなかの濃密な空気とか大切にされてきた道具類が纏う気配とか、そしてそういったモノドモと交感する主人公の存在とか、建売パネル住宅の時代にはない時代の気。
読むたび、精神的デトックスになる数少ない本の一冊。
主人公の生きた時代がたぶん近い。
綺譚、というような怪かしいモノが描かれるわけではないけれども、家のなかの濃密な空気とか大切にされてきた道具類が纏う気配とか、そしてそういったモノドモと交感する主人公の存在とか、建売パネル住宅の時代にはない時代の気。
読むたび、精神的デトックスになる数少ない本の一冊。
新作の西洋ファンタジーはかったるくって読めないんだけれど
こういう綺譚は好きだ。この作家はジュブナイル系の人なんだろうか?犬のゴローが可愛い。けど、その描き方がやっぱり今の人っぽい。
この作品の感じ、昔読んだ漫画に雰囲気が似てる。なんだったっけ?誰の漫画だったっけ?
そうそう、これすぐに漫画になりそうなんだよね。絵も想像がつく。なんだろーなー?嫌いじゃないけど、なにか足りないような?
こういう綺譚は好きだ。この作家はジュブナイル系の人なんだろうか?犬のゴローが可愛い。けど、その描き方がやっぱり今の人っぽい。
この作品の感じ、昔読んだ漫画に雰囲気が似てる。なんだったっけ?誰の漫画だったっけ?
そうそう、これすぐに漫画になりそうなんだよね。絵も想像がつく。なんだろーなー?嫌いじゃないけど、なにか足りないような?
名優ぞろぞろ
2008年1月22日
骨休め中につき暇持て余してつけたテレビで「大忠臣蔵」うっかり見てしまったら、はまってしまった。
いやーすごいね。いまならタイトルロールでトメにしかでないとか「特別出演」とかそんな人がぞろぞろ。
三船敏郎さんは存在に説得力がある。スタアだ。もうねーみんな付いて行きますよ。本所松坂町まで、その先まで。
中村翫右衛門さんは、まあー。歌舞伎の役者さんって、はあー。ははは、表現できしまへん。
そうそう。みんな役者なんだねー。俳優ーとかタレントーとかじゃないの、役者。大人なんだわ。子役の子でさえちゃんと役者だもん。
前半見逃しちゃってるし、DVD BOXが欲しいかもー。
いやーすごいね。いまならタイトルロールでトメにしかでないとか「特別出演」とかそんな人がぞろぞろ。
三船敏郎さんは存在に説得力がある。スタアだ。もうねーみんな付いて行きますよ。本所松坂町まで、その先まで。
中村翫右衛門さんは、まあー。歌舞伎の役者さんって、はあー。ははは、表現できしまへん。
そうそう。みんな役者なんだねー。俳優ーとかタレントーとかじゃないの、役者。大人なんだわ。子役の子でさえちゃんと役者だもん。
前半見逃しちゃってるし、DVD BOXが欲しいかもー。
中森明菜
2008年1月10日
好きなんですよね、中森明菜。
だけどファンなのかって言うとどうなんだろう。彼女が出るドラマとか気にはなるけど見ないし、歌番組なんかも見たいけど見ない。CDなんかもブックオフで買ってるようじゃ、ファンとはいえませんね、ははは。
まあね、彼女のファンでいつづけるのは結構辛いわけです。だけど、中森明菜からは逃げられないって感じでしょうか。
ともかく無事で、いつまでも歌姫でいて欲しいものです。
だけどファンなのかって言うとどうなんだろう。彼女が出るドラマとか気にはなるけど見ないし、歌番組なんかも見たいけど見ない。CDなんかもブックオフで買ってるようじゃ、ファンとはいえませんね、ははは。
まあね、彼女のファンでいつづけるのは結構辛いわけです。だけど、中森明菜からは逃げられないって感じでしょうか。
ともかく無事で、いつまでも歌姫でいて欲しいものです。
三が日、久しぶりにゆっくりと街に出た。人も車も少なくて街の空気がゆったりとしていたので、装具をつけての外出リハビリ。
角ごとに立ち止まっては曲がる方向を選び、道をゆっくり見ながら歩く。元気なときとは違ったルートを行くことになる。不自由なんだけどゆったりとした緊張感があってわくわくする。この「歩き方」ってなんだろう知っている歩き方だなぁ、と思って気づく。外国の、特にヨーロッパの街を歩くときの歩き方に似ている。外国では通じない言葉と土地勘のなさというハンデとリスクがある。松葉杖で歩き回るのも、結構なハンデとリスクがあって、その緊張感が街の違った一面を見せてくれる。
ちょっとしたハンデとリスクがあれば、どこでも「旅」が始められるのかな。なんてね。
角ごとに立ち止まっては曲がる方向を選び、道をゆっくり見ながら歩く。元気なときとは違ったルートを行くことになる。不自由なんだけどゆったりとした緊張感があってわくわくする。この「歩き方」ってなんだろう知っている歩き方だなぁ、と思って気づく。外国の、特にヨーロッパの街を歩くときの歩き方に似ている。外国では通じない言葉と土地勘のなさというハンデとリスクがある。松葉杖で歩き回るのも、結構なハンデとリスクがあって、その緊張感が街の違った一面を見せてくれる。
ちょっとしたハンデとリスクがあれば、どこでも「旅」が始められるのかな。なんてね。
夫にメールを書いて、途中で消した。
「ごめんなさいと思ってる」ってことを伝えたいだけだったのに書き始めたらなんだか妙に生真面目な内容になってしまって、まるで遺書でも書いてるみたいに思えてきてやめた。
夫と素直に話しをしなくなってどのくらい経つだろう。10代の終わりから知っているから、たくさんの会話を積み重ねてきたはずだったのに。原因は私。夫ほど私は人柄が良くないから。夫に言えないこと、言いたくないこと、言うのが面倒臭いことがいっぱいあって、話したいことが見つかったときも、それらのことどもを選り分けて話すのが鬱陶しくて、結局なにも言わなくなった。
今夜の「ごめんなさい」も、ごめんの気持はほんとなんだけど、じゃあ、小さな癇癪のようなごめんの内容を改めてもう二度と繰り返さないからって言えるかっていうと、もうそれは絶対無理ってわかってて、そしたら、ながながとメールに書いていることが全部嘘っぽく思えてきてしまって。無理して書き続けるとほんと遺書みたいだし、送信してさらに言い訳のメールでも書く羽目になりそうで、やめた。
結局、携帯から「ごめんなさい」とひと言だけ送った。それは嘘じゃないんだけど、でも、夫の気持になにひとつ報いることのないただの言葉だ。つくづく。私は夫とは比べ物にならないくらい、人としてダメだ。
同じだけ愛し返せなくてごめん。ほんとはそれを言いたいんだけど言えない。
「ごめんなさいと思ってる」ってことを伝えたいだけだったのに書き始めたらなんだか妙に生真面目な内容になってしまって、まるで遺書でも書いてるみたいに思えてきてやめた。
夫と素直に話しをしなくなってどのくらい経つだろう。10代の終わりから知っているから、たくさんの会話を積み重ねてきたはずだったのに。原因は私。夫ほど私は人柄が良くないから。夫に言えないこと、言いたくないこと、言うのが面倒臭いことがいっぱいあって、話したいことが見つかったときも、それらのことどもを選り分けて話すのが鬱陶しくて、結局なにも言わなくなった。
今夜の「ごめんなさい」も、ごめんの気持はほんとなんだけど、じゃあ、小さな癇癪のようなごめんの内容を改めてもう二度と繰り返さないからって言えるかっていうと、もうそれは絶対無理ってわかってて、そしたら、ながながとメールに書いていることが全部嘘っぽく思えてきてしまって。無理して書き続けるとほんと遺書みたいだし、送信してさらに言い訳のメールでも書く羽目になりそうで、やめた。
結局、携帯から「ごめんなさい」とひと言だけ送った。それは嘘じゃないんだけど、でも、夫の気持になにひとつ報いることのないただの言葉だ。つくづく。私は夫とは比べ物にならないくらい、人としてダメだ。
同じだけ愛し返せなくてごめん。ほんとはそれを言いたいんだけど言えない。
みかん
2008年1月1日
桃栗三年柿八年・・・蜜柑は何年だろ?
実家へのお年始の帰り、蜜柑をふたつ渡された。
ポンカンみたいにぽこぽこしてよく色づいた大きいのと、色づきはまだらだけどつるっとキレイな小ぶりの。
結構甘いぞ、と嬉しそうに言ったのは父。
去年の秋の初め、まだ暑さの余韻が濃かったころ。父と、実家の庭に水を遣りながら蜜柑の木の話しになった。
去年は5つ実がついたんだけど全部落ちちゃったんだよ、と残念そうだった。そのときも幾つか小さな実を結んでいて、熟すかどうか気になるようだった。
「去年よりたくさん実がついてるし、今年ダメでも来年はきっと食べられると思うんだよ」
去年の夏、あまりの暑さに体調を崩して入院し、3週間ぶりに家に戻ってのことだった。私は、父の「来年」という言葉にドキッとした。ここ3年ほど、次から次に病状が変わり入退院が続いていたので、目の前の治療をこなすことばかりに必死で、俯いてしまっていた自分に気がついた。当の本人、父は庭に木を植え、盆栽に水を遣り、蜜柑が実る来年に皐の咲く未来に思いを巡らせているのだ。
来年も、再来年も、あるに決まってるじゃないか。バカ!美藤!
父がくれた蜜柑は、庭に実った蜜柑だ。帰りがけにふたつ、鋏で切って渡してくれた。食べられそうなところまで熟した8つのうちのふたつ。花の数を数え、青い実の数を数え、丹精して育てられた蜜柑。熟してくれてありがとうね、って言いたいよ、蜜柑。
実家へのお年始の帰り、蜜柑をふたつ渡された。
ポンカンみたいにぽこぽこしてよく色づいた大きいのと、色づきはまだらだけどつるっとキレイな小ぶりの。
結構甘いぞ、と嬉しそうに言ったのは父。
去年の秋の初め、まだ暑さの余韻が濃かったころ。父と、実家の庭に水を遣りながら蜜柑の木の話しになった。
去年は5つ実がついたんだけど全部落ちちゃったんだよ、と残念そうだった。そのときも幾つか小さな実を結んでいて、熟すかどうか気になるようだった。
「去年よりたくさん実がついてるし、今年ダメでも来年はきっと食べられると思うんだよ」
去年の夏、あまりの暑さに体調を崩して入院し、3週間ぶりに家に戻ってのことだった。私は、父の「来年」という言葉にドキッとした。ここ3年ほど、次から次に病状が変わり入退院が続いていたので、目の前の治療をこなすことばかりに必死で、俯いてしまっていた自分に気がついた。当の本人、父は庭に木を植え、盆栽に水を遣り、蜜柑が実る来年に皐の咲く未来に思いを巡らせているのだ。
来年も、再来年も、あるに決まってるじゃないか。バカ!美藤!
父がくれた蜜柑は、庭に実った蜜柑だ。帰りがけにふたつ、鋏で切って渡してくれた。食べられそうなところまで熟した8つのうちのふたつ。花の数を数え、青い実の数を数え、丹精して育てられた蜜柑。熟してくれてありがとうね、って言いたいよ、蜜柑。
冬の糠漬け
2007年12月29日夫が糠漬けを買ってきた。カブと大根、キャベツ。それと白菜。
ん?白菜の糠漬け?
考えたら、糠漬けって昔は夏のものだったよね。冬になると気温が低すぎて醗酵が進まないから、糠床の表面にたっぷりと塩を振って糠を休ませる。冬眠?させていた。よね。
で、白菜は冬の野菜の代名詞みたいな存在だった。白菜が出回りだすと、塀の上に4つとか6つとかに割った白菜が干されている光景を覚えている。塩とタカノツメで木樽に漬け込むお正月のお漬物だった。
だから、白菜の糠漬けなんて、昔では考えられないんじゃない?夏の糠床と冬の白菜が出会うはずなかったんだよね。なんだろー。ほんと、季節というものがなくなっちゃってるなー。
そういえば夏でもスーパーの野菜売り場に白菜が並んでる。高原栽培?令室栽培?あ、これももしかして南半球産?
暖かいキッチンや温度管理された工場で冬でも糠漬けが漬かる。
白菜の糠漬け。面白いというのか、不思議というのか。ふーん・・?あ、味は普通に美味しかったけれどね。
ん?白菜の糠漬け?
考えたら、糠漬けって昔は夏のものだったよね。冬になると気温が低すぎて醗酵が進まないから、糠床の表面にたっぷりと塩を振って糠を休ませる。冬眠?させていた。よね。
で、白菜は冬の野菜の代名詞みたいな存在だった。白菜が出回りだすと、塀の上に4つとか6つとかに割った白菜が干されている光景を覚えている。塩とタカノツメで木樽に漬け込むお正月のお漬物だった。
だから、白菜の糠漬けなんて、昔では考えられないんじゃない?夏の糠床と冬の白菜が出会うはずなかったんだよね。なんだろー。ほんと、季節というものがなくなっちゃってるなー。
そういえば夏でもスーパーの野菜売り場に白菜が並んでる。高原栽培?令室栽培?あ、これももしかして南半球産?
暖かいキッチンや温度管理された工場で冬でも糠漬けが漬かる。
白菜の糠漬け。面白いというのか、不思議というのか。ふーん・・?あ、味は普通に美味しかったけれどね。